雑誌「週間ダイヤモンド」に、こんな特集記事がありました。
『人材流出が止まらない 野村證券 危機の真相』
就職活動のとき、こんな未来は想像できてましたけど…
*週刊ダイヤモンドの特集記事
野村證券は大手証券会社で唯一、赤字転落がほぼ確実になったとのこと。
さらに、若手のエースが次々と退職しているそうです。
理由は、「野村の仕事のやり方に疑問を感じる人が多い」から。
「今は多くの駄目課長が組織にぶら下がっている」「今の経営陣はお友達人事、スーパー腰巾着ばかり…」(記事より抜粋)
今の上層部の人たちと言ったら、きっと50代。
私が就職活動をしていたとき、面接官だった人たちでは?
*就職活動のときの出来事
1992年の夏、女子大の4年生だった私は、毎日いろいろな会社を訪問して、入社試験や面接を受けていました。
当時は、就活を一斉に始める「解禁日」というものがありました。
まぁ、男子は解禁日など関係なく早くから説明会に呼ばれていましたが、女子大生は電話で断られてしまうので、必然的に短期決戦に。
なので、1日に4社も5社もまわりました。
短い期間に何十社も受けたので、ほとんどの会社の面接内容は覚えてません。
ですが野村証券の面接は、今でもハッキリと覚えています。
それほど強烈な出来事だったので…
*女子大生ばかりが集められ…
大きなビルの会議室に、リクルートスーツを着た女性だけがたくさん集まっていました。
みんな、都内近郊の女子大の4年生。
今日は女子だけの面接日なんだね~なんて話しながら、名前を呼ばれる順番を待ってました。
さて、いよいよ私の番!
いくつか並んだドアのうち、1つに入るよう指示されました。
全部のドアで、それぞれ面接が行われているようです。
緊張しながら、自己紹介と自己PRを頭の中で復唱しながら中に入ると、長い机の向こうにコチラを向いた3人の男性が座っていました。
ポツンと置かれたパイプ椅子に座るよう言われ、自己紹介を始めます。
総合職を希望していたので、熱く自己PRをしようと思ったら…
*衝撃!面接官の言葉
「御社に入社することが出来たなら…」
と語り始めたとたん、
「あ~、そういうのはいらないから~」
と遮られました。
面接官は、私よりもちょっと年上くらい?20代後半から30代前半くらいに見えました。
何を言い出すかと思ったら、
「バリバリ働くとかじゃなくて、いい人見つけて早く結婚して欲しいんだよね~」
3人とも笑いながら、
「君みたいな大学の子はお嫁さん候補だから」
「うちの会社、忙しくて出会いがないからさ」
「でもみんな高給取りだから玉の輿だよ」
「将来安泰だし、願ったりかなったりでしょ」
「逆にバリバリ働いて、会社に残られちゃ困るんだよね~」
「あ~いるいる、たまに(笑)」
なんて会話をしてました。
目の前に座っている私の話なんて、最初から聞く気もないみたい…
?
*いろいろな面接官がいたけれど…
いわゆる「圧迫面接」というものは何回もありました。
結婚したらどうするの?子どもが出来たらどうするの?仕事と家庭、本当に両立なんて出来るの?どうせすぐ辞めちゃうんでしょ?腰掛なんでしょ?
こんな風に上から圧迫されて、それでも言い返せるか、本当に仕事をやる気があるのかを見るという。
でも、始めから女子大生に求めているのは、社員のお嫁さんになってもらうことだから、と堂々と宣言されたのは、後にも先にもこのときだけです。
俺らみたいな玉の輿、選び放題だよ、って。
もう、愛想笑いするしかありませんでした(-_-;)
*将来の顧客候補でもあるのに
就職活動の面接って、会社側のほうが圧倒的に立場が強そうですが、そんなことはないと思います。
会社は人材を選んでいるつもりでしょうけど、学生たちだって会社のことをよく見てますから。
その会社とは縁がなかった多くの人たちが、アンチになるかファンになるかで、将来の顧客候補を逃している可能性だってあるんです。
少なくとも私は、野村證券とだけは何があっても取り引きしない!と心に決めました。
1992年の出来事なので、今から27年前。
当時の面接官は、今、55歳~60歳くらい?
上層部にいるのがあんな人たちばかりだったら、有望な若手が続々と退職するのも分かる気がします。
これが本当の「野村證券 危機の真相」だったりして…(^_^;)
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